電子カルテ導入事例

電子カルテの有効性

堰口歯科医院

大阪府和泉市


1.レセコンからカルテコンに

当院では、M社のシステムをレセコンとして使っていました。理由は簡単です。操作が煩雑なため、治療の合間に入力をすることが現実的ではなかったため、カルテを手書きし、スタッフに入力させていたためです。しかし、この二度手間に疑問を感じていた2003年、アイデンスのカルテコンピュータ「ProSeed」と出会いました。治療に支障を来さず‘正確なカルテを作る’という開発思想の元に製作されたソフトは、他社とは明らかに違う操作性を備えていました。“これなら治療しながら入力できる”と判断し導入を決めました。
私の判断通り、導入直後からカルテの即時入力ができ、負担金を含めた受付業務の正確さも増すことになりました。画面で過去のデータを確認できることも、大きなメリットになりました。そして、スタッフがレセコン入力に費やしていた時間は、患者さんとのコミュニケーションという有効なものに代わっていきました。その後、2008年には設計も変わり、より機能アップした「ProSeedSP」へと移行しました。

2.そして電子カルテに

患者様の数が増えるに従って、“紙カルテ”も増え続け、保管場所の確保も徐々に困難になってゆきました。そして、過去のカルテを探すことや整理など、スタッフが治療に直接関係しない業務が増えて行く不合理にも疑問を持ち始めていました。
ちょうどその頃、アイデンスから次機種の紹介と共に「電子カルテ」、つまりペーパーレス運用の提案がありました。正直なところ、最初はペーパーレスが可能になるかを疑い、紙がなくなることへの不安がありました。しかし、アイデンスの電子カルテシステムは、ペーパーレスで運用されることを想定した様々な工夫が凝らしてありました。それを目の当たりにして、治療を充実するための新たな挑戦意欲も生まれました。
導入後の実体験を追加しておきます。電子カルテでは患者さんのデータは、全て画面上になります。「ProSeedSV」は必要な情報を簡単に入力できると共に、見たい情報を直感的な操作で簡単に引き出すことが出来ています。これらは、電子カルテを有効なものとするには、操作性を含む機能がカルテコン以上に重要なことを物語っています。
また、問診票や紹介状、他科からの文書など紙で残す書類も、印刷の代わりにスキャナで取り込み、「ProSeedSV」の中で患者さんごとにフォルダ管理をしています。保存した様々な文書を簡単に閲覧できるのも、診療の効率化に一躍買っています。
すでに数ヶ月ペーパーレスで運用してきましたが、紙カルテでは考えられなかったメリットをスタッフ共々実感し、診療にいっそう集中できる環境になっています。

3.法的要件と操作性と今後の期待

電子カルテ運用には法的な要件は必須のものですが、操作性を軽視することは絶対にできません。紙カルテを超えるには、「ProSeedSV」に備えられた様々な機能も必須のものです。今後、電子カルテを運用する過程で、新たな要望も出てくると思いますが、アイデンスの開発力があれば、的確に応えてくれると期待しています。