電子カルテ導入事例

予防歯科を目指して

はなえみ歯科

広島県福山市

1.電子カルテの実績と自信

 父が平田孝歯科医院として開業したのは30年前のことでした。平成27年、父の目指してきた最良の医療提供をする理念を発展的に引継ぎ、「はなえみ歯科」としてリニューアルオープンすることになりました。その準備中のデンタルショーが、アイデンスとの最初の出逢いでした。
 それまでは、大学病院の歯科で電子カルテを使用していました。他科で処方された薬剤情報が確認できるメリットは感じていましたが、画一的なコメントや処置の入力、そして保険請求における算定やチェックの不備には疑問を感じていました。修正や月末の見直しには大変な苦労をしていましたが、それでもソフトには大差は無いのではという思いでいました。しかし、電子カルテを導入するという考え方を変えることはありませんでした。最終的には6社を比較検討しましたが、導入実績を含めて、自信をもって電子カルテを提案した会社はアイデンスだけでした。歯科が遅れているということを、初めて知ることにもなりました。
 電子カルテには法的要件があり、それを満たして診療に有効に活用するためには、様々な機能が必要になることを、アイデンスの担当者の話で再認識もしました。病院歯科時代に問題と感じていた操作性やコメント入力や保険算定にも大きな違いがあることも確認し、アイデンスを選択することにしました。

2.不安を解消する機能

 各個室に端末を設置することを基本にしていましたので、その台数にソフトの金額が比例して高くならないことは安心でした。スタート当初、衛生士はこれまで慣れていた紙カルテが無いことやコンピュータの操作にも不安を感じていました。しかし、私やアイデンスから教わることも無く、全員が操作を習得して行きました。デモ説明などで感じていた操作性の良さは、こんな所でも発揮されていることを再認識しています。過去の処置履歴や当日なすべき処置が分かる機能
によって、紙カルテ以上に便利であることを実感しています。また、コメントや所見もSOAP形式で簡単且つ柔軟に入力することができ、正確な保険請求の算定によって、処置内容に関する修正作業は殆どなくなりました。
紙カルテの出し入れや印刷の手間もなく、用紙代やインク代など目に見える経費削減、そして何よりも貴重な時間を患者さんに使えるメリットは、大きなものがあると考えています。

3.患者データの重要性

 一言で云えば「特に困ったことはない」ということになります。操作性を含めた基本的な機能は良いと思いますが、診療情報提供料と紹介状の連動保存など、更なるペーパーレス化を目指して貰えば、医科と同様に電子カルテの普及は加速すると思います。
 当医院は、わかりやすい説明と適切な治療に加えて、痛くならないために行く予防型の歯科医院を目指しています。それの実現には、患者さんのデータ活用は極めて重要になり、アイデンスの電子カルテは、当院の目指す診療の実現には欠かせない存在となっています。今後も業界最先端のシステムとして、より良い製品の開発や機能アップに期待しています。