
「ビットとは?」「バイトって何?」…そんなあなたに、わかりやすくお話しましょう。
あたりを見回してみれば、デジタル技術はいたるところで 〜宣伝業界、消費者界、医療業界、オンライン出版業界、科学研究全分野〜 ありとあらゆる所で見かけます。今や能率的な作業や情報伝達、臨床の新たな流れとなっています。
「デジタル革命」で何が起こっているのかピンとこないと感じても、気を悪くすることはありません。革命による変化は非常に速いのです。実際には、デジタル技術は皆さんが思っている以上に毎日の生活に入り込んでいます。自分の臨床にデジタル技術を成功裏に導入する人には、たくさんの素晴らしい利益が待っているのも事実です。
多くの方々にとってこのガイドは、自分や日々の臨床が受けるであろう変化の衝撃に備えて、あなたがたを教育する最初の大きな一歩になるでしょう。歯科界にもたらされるデジタル革命の発展は、恐れではなく快諾されねばなりません。
新しいデジタル世界の中、歯科界はどこに向かっているのでしょう。わかりやすく話を進める為、基本からはじめましょう。多くの臨床家が思っているように、いくつかの基本的な疑問があるでしょう。「デジタル」の意味は?歯科医療に普及しているデジタル機器は何?デジタルX線撮影に関する話を聞いたとき、センサーって何?デジタル画像って何なの?と思う事でしょう。
この論文は、デジタル技術の利点を理解する一助となります。又、デジタル技術がどのようにして画像構築技術に応用され、歯科における臨床診断向上の可能性に貢献しているかについても説明します。
歯科雑誌の広告、テレビ、新聞に、いつも聞く言葉です。言葉自体はあまりに普及し、私達はそのまま受け入れていますが、おそらく内容は理解していないでしょう。専門技術の世界で、「デジタル」はコンピューター言語を意味します。お手持ちのコンピューターに入力するいかなる情報も、全て数字の0と1に変換し、コンピューターにそれを理解させ、処理ソフトウェアに対してあなたがそのデータをどのように処理したがっているかを教えるわけです。データは医院経営管理システムにみられるようなテキスト情報かもしれないし、音声指令(音)、歯科用X線像やビデオ信号などのもっと莫大なデータかもしれません。
コンピューターは、情報を正しく処理する為に、このデータを「ビット」(1ビットは1つの0または1つの1)の並びと、「バイト」(ビットの集合。1バイトは8ビット)で認識しなくてはなりません。デジタルイメージは全て、実際はコンピューター上では0と1の数字の羅列集合で、コンピューターがそれを理解し、処理する事が出来る訳です。歯科では、画像処理アプリケーションにより、歯科医師がより良い臨床判断を下す為に、元のイメージから更に情報を引き出させます。ともかく、私たちは皆、様々なデジタル装置を使っています。例えば、FAXを使ったり持っていれば、すでにデジタル技術を使っている事になります。デジタル携帯電話や、パームパイロットのようなデジタル手帳を持っていれば、すでにデジタル界に入り込んでいるのです。
患者教育システムは、デジタル技術のまた違った形での応用。広い範囲で受け入れられ、シェアを伸ばしています。初期はCD-ROMにて提供されましたが、新たな媒体はDVD(デジタル多用途ディスクまたはデジタルビデオディスクの略)です。この媒体は、生涯研修プログラムや臨床ビデオの記録媒体、写真やデジタルX線画像の記録媒体として使われる事となるでしょう。記録可能なDVDはすでに市場に出回り、イメージデータベースを含めた患者さんの情報管理媒体として、歯科界に迎合されるものです。
記録可能なDVDの片面は2層で構成され、両面で17.4ギガバイトのデータ収容能力を誇ります(1ギガバイトは1000メガバイト)。患者さんの生涯を通したあらゆる口腔内X線情報を、1枚のディスクに収めることが可能です。一方で、デジタルX線撮影システムの広い普及は今ひとつ。最近の統計によれば、デジタルX線システムを使っている歯科医院は10%以下と、なぜこんなに低調なのでしょう。これには様々な理由がありますが、歯科医師らの、デジタル技術への認知の低さがあるようです。
にもかかわらず、私たちはこの分野での際立った技術改良を見つづけています。現在イメージの取り込みにデジタル技術を応用した、様々なデジタルパノラマX線撮影装置が市販され、それらは従来のフィルムを使用した撮影と比較しても、簡単で使いやすいものです。これらの装置で記録される画像は際立っています。歯科界でその他のデジタル装置はといえば、デジタルポケット探針、デジタル血圧測定器、デジタル体温計、全ての患者管理プログラムなど。デジタル革命はすでに私たちの日常に入り込んでいるのがお分かりでしょう。