
デジタルX線撮影の出現は100年以上前のレントゲン博士の重大な発見以来、放射線学における根本的な変化です。今日の新しい技術は、再利用可能なセンサーと、化学的に現像する診断用X線フィルムの代わりとなるコンピュータ・スクリーン上のX線画像を生み出しました。また、このスクリーン上のX線画像は、画像処理や画質向上操作が可能で、プリントも可能である。全世界でもフィルムを使用しない方向に変化しつつあり、デジタルX線装置の使用者数は、急速に増えています。
どんな新製品にもあてはまるが、デジタルX線装置の値段はとても高価だ。しかし、X線照射量が少なく、スピーディーに画像が得られ、画像処理が可能で画像処理ソフトウェアも多いといったデジタルX線装置の利点を考えれば、ヨーロッパやその他各国の臨床医もこの装置に投資したいと考えるだろう。
デジタルX線装置は、二つの方式のものが開発されてきた。両方式とも、最終的には同等な画像が得られ同じように有用であるが、最終産物は若干異なる。
CCD方式デジタルX線装置では、細いケーブルでコンピュータに直接接続したセンサーを用いてデジタル画像を取り込む方式を採用している。画像は、撮影とほとんど同時にコンピュータ画面に表示される。このシステムの問題は、センサーのコストである。通常、システム毎に1つのセンサーは1サイズのX線画像の撮影にしか使用できない。センサーは、直接型システムの鍵となる重要な部品であるが、最も値段の高い部品でもある。
IP方式デジタルX線装置では、ワイヤレス方式を採用しており、再使用可能なフィルム様メージングプレートを用いて撮影を行い、その後この撮影済みプレートをスキャナーで読むことで「現像」を行い、デジタル画像に変換してコンピュータに送信するものである。このシテテムのよい点は、イメージングプレートにケーブルがないことである。しかし、スキャナーでプレートを読むための余分な時間がかかるのが欠点であり、特に1日に数多くのX線撮影を行うときには問題となり得る。
いすれにしても、どちらの方式のデジタルX線装置を用いても最終的には、従来のフィルムによるX線撮影に要する時間に比べてほんのわずかな時間で、格段に高画質のX線画像を得ることが可能だ。
現在市販されているデジタルX線システムのほとんどは、各メーカー独自のものである。センサー、キャプチャーシステム、ソフトウェアや通常スタンドアローン型で使用するコンピュータも各メーカーの自社製品である。他のシステムとは互換性がなく、つまり、あるメーカーのセンサーでは、他のメーカーのソフトウェアを使って画像の読み込みや保存、あるいは表示もできない。
最近ではすでに、画像診断を正確に行うための優れたソフトウェアやコンピュータ操作が要らない装置などがメーカーから出されている。また、ラップトップ・コンピュータ使用機種もあり、ますますポータブルな使用が可能となってきた。技術的にさらに発展し、価格が下がれば、デジタルX線装置は、もう一つの驚異のテクノロジーであるパーソナルコンピュータと同じ道を歩むことになろう。