電子カルテ導入事例

電子カルテとSOAP

西田歯科医院

神奈川県

1.電子カルテに対する興味と誤解

 私はもともと電子カルテに興味があったし、労力は必要になってもSOAPを基にしたカルテを作成することを心がけていました。電子カルテにすることによって、主訴、経過、治療の根拠等々の詳細が入力できれば良いと考えていながらも、厚生局にカルテ内容が全て伝わるのではないかと言う、根拠のない漠然としたプレッシャーのようなものを感じ、躊躇していたのも事実です。

2.ガイドラインと柔軟な操作性

 そのような中、昨年のデンタルショーでアイデンスの電子カルテのデモを見ました。
電子カルテのガイドラインに基づく要件も満たし、それまでに使っていたシステムとは操作性において大きく違っており、これならより良いカルテ入力ができるという確信を持ちました。勿論、上述の誤解は、跡形も無く消え去りました。
 実際に使ってみると期待以上でした。必要なコメントもスムースに入力ができ、過去の情報は画面上の口腔内情報等の機能で容易に確認できるため、紙カルテをめくるよりもはるかに便利なことを実感しています。紙カルテと違って修正等が難しいという誤解も解消することができました。治療に基づくより良い内容にしたいという思いを実現することができています。

3.紙カルテとの違い

 印刷の必要がなくなったメリットには大きなものがあります。
紙カルテでは、内容を充実させたいと思えば思うほど行数が増え、紙の使用量も増えますが、電子カルテにはその心配が全くありません。カルテを修正した形跡が残ることを心配している先生も少なくないようですが、私は事実に基づく修正は自然なことと考えていますし、何の心配もしていません。万が一、訴訟問題になったときにも証拠として心配のない充実したカルテが作成できています。
 電子カルテに移行しましたが、新患の口腔内所見のメモがスムースにできる等のメリットがある場合に1号用紙の印刷をすることがあります。提供文書等もペーパーレスで保管していますが、電子カルテにできる機能がありながらも、医院の状況に応じた活用をすれば良いと考えています。

4.他社との比較

 アイデンスとは長い付き合いですが、実は他社に入れ替えたこともありました。歯科医師会で他社のコンピュータに入力していることもあり、どこのメーカーも‘慣れれば一緒’と思い、リース満了をきっかけに安価な製品を導入したことがありました。導入するまでの対応が非常に良かったのですが、導入後は手のひらを返したように顔を見せなくなりました。操作も煩雑で入力時のチェック機能も不完全であり、事務作業は想像以上に増えました。たまにくるVer.upの作業も操作が煩雑で分かり難いものでした。問題が起こるたびに問い合わせの電話をしましたが、その後、連絡が取れなくなり、導入から1年もたたないうちに倒産するという経験もしました。価格は重要な要素ですが、治療を中心に考えれば、機能の違いはそれ以上に重要であることを、改めて再認識させられています。

5.今後の課題は…

 不明なことが有った時、コールセンターに連絡することがあります。電話だけでは理解が難しい場合は、リモートサポート(遠隔操作)で迅速に対応してもらえることを含め、他社を経験しただけに、その違いも良く分かります。できれば、電子カルテがもっと多くの先生に普及し、価格が安くなることを期待しています。